幼稚園の窓「こんにちは!」

Manabotto ひまわり組★たんぽぽ組 

2021.11.12

「Manabotto」(まなぼっと)

 

幼児教育には教科書がありません。それは環境による教育を大切にしているからです。そして、「あそびながらまなぶ」ことが絶対条件です。

今回、日常生活の中で起こりうることを想定して子どもたちと考えてみたいと思い初めての試みをしました。本来ならその場その場で経験して学んでいくことで道徳心を培っていくことですが、問題提起をして、一緒に考える時間「Manabotto」で「どんな気持ちになる?」を考えてみることにしました・・・。

 

 

気持ちや考えたことをことばにすることは難しいですが、自分の気持ちを幼いなりに相手に伝えることができれば、そして相手の気持ちを知ったなら、やがて解決できることもあります。

喧嘩をすることもあるでしょう。自分の思いを押し通すこともあるでしょう。自分にされて嫌なことはおともだちにも嫌なことです。その時に一言でも自分の気持ちを伝えられたなら・・・・。嫌なことをされたその時「やめて!」が言えたなら・・・・。

社会生活には、一緒に遊ぶおともだちの気持ちを理解でき、分かろうとすることが大切です。幼くて理解できないこともありますが、自分の気持ちと同じようにおともだちにも気持ちがあるということをすこしでも伝えられたならと、思い切って3歳のクラスで始めてみました。

難しいかなという思いもありましたが、「それはだめだよ」「かわいそう」「あのこないてる」「だめだよ、ジャイアン」の声が聞かれ、登場人物のナンシーやメアリーに気持ちを寄せてくれました。耳を傾け真剣なまなざしに年少組さんの成長を感じました。そして嬉しかったです。

Manabottoを閉じようとしたとき、「みじか、もっと!」の声で、椅子取りゲームをして終わりにすることにしました。必死に椅子を探す子どもたちをみて、椅子を減らしていくことはできませんでした。一つ減り、二つ減る椅子取りゲームの面白さがわかる日を楽しみに待ちたいと思いました。

短い時間でしたが、お話を聴いてくれてありがとう、何かを感じてくれたかな・・・・・。