どんぐり
11月も最終週になりました。
園庭には子どもたちの大好きなどんぐりの木があり、この時季になると喜びを運んでくれる貴重な木です。
ゆすって落としたり、落ちているドングリを拾ったり・・・・・
そのドングリでお人形さんを作り、
ドングリがままごとに登場し、コマに変身し、今ならではの遊びを見出してくれます。
ドングリには笑い話のような思い出があります。
私の息子の小1くらいの時の話になりますが、
学校から帰るや洗面所に走り、ドングリを水の張ったコップの中に入れて、私に言うのです。
「オドロイテハダメダヨ。モウスコシスルトネ、ドジョウガデテクルカラネ。」
ドングリについている黒い点を見つけて「ここからでてくるのかなぁ・・・・・」
普段から面白い子どもでしたので、
また~と、軽く聞き流していました。
幾日か経っても息子はコップの水を何度も替えては、ながめていました。
ある日、息子の歌う歌に納得しました。
♬ どんぐりコロコロどんぐりこ(どんぶりこと間違えて歌っていました)、
お池にはまってさぁ大変、どじょうが出てきてこんにちは・・・・
ぼっちゃんいっしょにあそびましょう ♬
多分、この歌詞から動物や昆虫が大好き息子は、自分流に解釈した結果だったのでしょう・・・・・。
わざわざ、ドジョウを見たさに水の中にドングリをいれた・・・・・。
ドングリをみると今でも思い出します。
そして、もしかすると子どもの様子をもっと見ていたのなら、もっともっと楽しい逸話に出会えたのかもしれない、
それを見逃していたのかもしれないと思うようになりました。
そう考えると、
子どもたちと向き合う真っ只中のみなさんに是非伝えたい・・・・と思います。
NHKで放送された「チコちゃんに叱られる」で紹介された「わが子と生涯で一緒に過ごす時間」のデーターです。
こどもと一緒に過ごせる時間、向き合える時間は驚くほど短く一生の中で
「母親は約7年6カ月(約65,700時間)、父親は約3年4カ月(約29,200時間)」だそうです。
わが子と一緒に過ごせる時間の全体を100パーセントとすると、
幼稚園入園時には18パーセントが過ぎ、
幼稚園卒園時には32パーセント、
小学校卒業時は55パーセント、
高校卒業で親元を離れる頃には、73パーセントも過ぎ去ってしまうそうです。
驚くほどのデーターです。
そして子どもにとって大切な時期は、
脳や神経系、体が著しく発達する時期、人としての基礎を育てる時期だそうです。
貴重な時間が無意味に失われないように、どうかお子さんと過ごす時間を大切にして成長する姿を見守って頂きたいと思う次第です。
さて、話は戻りますが、息子のドングリと同じように、私自身も「国歌」を何度も歌いながら、「さざれいしの」の節で、
はじめてそれが「意志ではなく石」であり、さざれ石の存在を知ったのはずっと後になってからのことでした。
まだまだ思い違いの歌詞もあろうかと思いますが、
歌の持つ意味は複雑で奥深いです。
子どもたちに歌う意味を伝えていくことを大切にしたいと思いますが、
経験値の少ない子どもたちは歌から学び、ボキャブラリーを自分のものにしていくところもあり、それも歌のいいとろです。
さて、メモリーフェスティバルも近づいてきました。
何より嬉しいことは、みんなが楽しみにして進めてこられたことです。
にじ組で晃子先生が「みんなのげき、山のテッペンを100パーセントにするならば、みんなはどれくらい?」と聞いたそうですが、
子どもたちは「50パーセント!」。
自分たちに厳しいというか、もっと伸びしろがあるというか、まだまだ頑張れる力が残されているという意味なのか、
発表当日がますます楽しみになりました。
インフルエンザでクラス閉鎖の小学校もあると聞きました。
体調を崩されないように、みんなが揃って発表できますように、体調管理をくれぐれも宜しくお願いいたします。