成長の寂しさ。
近頃寂しく思うことがあります。
それは、あんなに甘えていた子が、手をつないで一緒にいた3年前のことをすっかり忘れてしまったかのように、
見向きもしなくて、さっそうと私の前を通り過ぎていく・・・・・
ニコッと笑い、手を振ってくれるのは、お愛想のようでそれが手に取るように分かるのです。
ご家庭でもお子さんが大きくなった喜びとは別に寂しく感じていらっしゃる方もあるかと思います。
大人びた口を利くようになり、心も身体も成長して、私に構っている時間が勿体ないようにアクティビティーです。
それだけ自分の世界ができて、喜びや楽しいことでいっぱいなのでしょう。
年長さんの活動は忙しいのは、見ていてもよく分かります。
隙間の時間があると、「あそぼっと」で遊んだり、廃材工作をしたり・・・スイッチのオンとオフの切り替えを上手く使っています。
そんな様子にこれは、寂しさより成長を喜ぶべき・・・・・・言い聞かせています。
今朝にじ組のゆきもり君が小学2年生になったお姉さんから預かったと言ってお手紙を持ってきてくれました。
漢字も入って挿絵も細かいところまで書かれてありました。
かえでちゃんはクラスも大好きでしたが、私のところによく来てお話をたくさんしてくれました。
今でも懐かしく思い出してもらえているようです。
かえでちゃんの手紙が2年前にタイムスリップして懐かしく嬉しかったです。
そしてその手紙に
手を離れていった子どもたちも、もしかするとつないだ手の温もりを心の奥に覚えてくれているのかもしれない・・・・そのぬくもりが成長への一助になっているのかもしれない・・・・と思いました。
「えんちょうせんせい、ぼくねんちょうさんになったらこんくなるでね」と滾々と私に言いながらよく来てくれていたはやちゃんもあまり顔を見せなくなりました。
嬉しいやら寂しいやら、ですが甘えていたみんなの成長を喜べるのは勿論のことです。
そして、クラスに戸惑っている子どもたちを充分に納得できるまで一緒に過ごすことも大事なことだと思います。
年少さんで泣きながらやっとのことで登園している子、先生のエプロンをぎゅっと握りしめたままの子もいますが、
おともだちができ幼稚園が楽しくなる日まで、大事に見守っていきたいと思います。
保護者の方にはそんな時期はご心配で辛いと思いますが、精一杯の愛情を注いでいくことで、いつか私たちの手を離れて外の世界を楽しく思える日がきっと来るはずです。それまで宜しくお願いいたします。
成長から感じる寂しさは・・・・・贅沢ですね。