お米づくりといのち。
3年前から年長組の子どもたちを中心にしてお米作りに取り組んでいます。
JA厚見支所の辻支店長さんと土田さんのお世話がなくてはできないことです。
地域のみなさんとつながって本当にありがたいことです。
発泡スチロールを使って、辻さんと土田さんに田植えや稲刈りなど節目の作業に手ほどきを受け乍ら取り組んできました。
今年は、岐南町にある田んぼの泥あそびから始めました。
かつては「うし」が田んぼを耕していたという話ですが、足が抜けないような田んぼでかけっこをしたり、・・・
子どもたちは田んぼで大地を感じました。
その後に幼稚園で水を張った発砲スチロールの泥水に手を入れて苗床を耕して田植えの準備をしましたが、
ハプニングはつきもの、年季の入った発泡スチロールに穴が開いていて、急遽ありす組のしゅう君のお家に発泡スチロールをお願いしました。しゅう君のお家はお魚を扱っていらっしゃいます。
また、「土が足りなくなってしまった」・・・・土田さんが取りに行かれ届けてくださいました。
みなさんのご協力がつくづくありがたいです。
田植え時に辻さんと土田さんがたくさんの苗をもってきてくださいました。子どもたちに分かりやすく実演をしながら丁寧に指導をしてくださいます。
昨年、田植えの様子を見ていた子どもたちが今年年長組に大きくなって「やっと、じぶんたちのばん」と大張り切りです。
できることが広がって年長さんとしての責任や自覚も生まれてきます。
丁寧に一本ずつ植えた子どもたち、今園舎側の園庭に可愛い早苗が並んでいます。
これから秋の収穫まで、そして食べられるお米作りまで取り組んでいきたいと思います。
たくさんの手を経てたくさんの労力を経て、やっと一粒のお米ができる・・・・経験でしか味わえない感動です。
幼稚園教育で大事にしていることの一つに「いのちを大事にする子どもを育てたい」。
生きとし生けるもの全てにいのちがあり、いのちの重さは等しく尊いものであるということ、
自分の命を大事にすることを含めていのちを大事にできる子をいろいろな活動を通して伝えていきたいと考えています。
お米作りばかりはなく、植物やお野菜、ハグモに住むゆきちゃんと名付けたせきせいいんこ、卵をかかえ出産を待つめだか、
最近大きなミドリガメが仲間入りをしてますます賑やかになったかめの水槽、ザリガニ、アカハライモリ、カブトムシの幼虫・・・・・寂しいとき、お話し相手になってくれます。
水やりやエサやりも子どもたちが自らお世話をしてくれています。
子どもたちの活動を通して、私たちも目に見えない大事なことに気づかされています。