たいせつな出会い
幼児期に生の演奏や生の楽器演奏を目の前で聴くことはとても貴重な経験です。
西村由紀恵さんは、丁度みなさんと同じころからピアノを始められました。
特に内気で内向的で恥ずかしがり屋さんだった彼女は、ピアノを弾くとピアノとお喋りをしているような楽しい気持ちになれたそうです。
ですが、人一倍小さな手は大きなハンディーで、ピアニストになれるとは思えなかったと振り返られました。
持って生まれた天分に加えてピアノが大のともだちであり、作曲された数は有に1000曲を超えられています。
子どもたちには知らない世界がいっぱいです。
その中で大好きだと思えることに出会えるのは、喜びであり幸せなことです。
みなさんにも大好きなこと、我を忘れられるくらいに夢中になれることに出会ってほしいと思います。
出会いの機会を提供できるのは私たちにできる最善のことかもしれません。
そう信じて、これからもたくさんの出会いや生の体験を大事にしたいと改めて感じました。
今回サラマンカでのコンサートは、久しぶりにわかば第二幼稚園と第三幼稚園の年中組と年長組のみなさんが集まって開催できました。
知っている曲が流れてくると、みんなが歌い合い、大きな声で歌える幸せを子どもたちの身体から感じられました。
プログラムの中で「クラシックメドレー」と題して10曲のクラシックが珠玉のように流れました。
メドレーが終わるや即「ブラボー!」と、グッドタイミングの掛け声がこどもから聞こえました。
大人顔負けです。
毎朝クラシックタイムの時間にクラシック曲を長年続けていますが、今回は生の演奏で聴けて嬉しかった、とってもすてきだった、それが口から出た・・・・・思った気持ちが自由に伝えられ、生の演奏会ならではの歓呼の呼びかけとなりました。
白いキャンパスに伸び伸びと描かれていくように、どこまでも色々なことを吸収していく心柔らかな子どもたちです。
あのサラマンカホールで美しいピアノ演奏にみんなで耳を傾け、終わった時に時計を見て驚いてしまいました。40分の予定を超えて時のたつのも忘れブレイクタイムなしの1時間の演奏会となりました。
子どもたちに楽しい企画を準備していただき、心を込めて演奏していただいた西村由紀恵さん、ありがとうございました。今後の多方面でのご活躍も楽しみにしています。