魔女のつぶやき
「ルナ・フェスティバル」に花❓を添えたくて、遠い国からやってきた私は魔女。
コーナーあそびをぐるぐる回った子どもたちが一息つけるようにと思い、「ひみつのやかた」で魔女になることにしました・・・・。
先生たちの呼び込みが効いたのか、思いのほかたくさんの来客です。
準備した小道具で鮮やかな手さばきを頭に描いて演じましたが、好奇心旺盛な子どもたちに気を許して取り囲まれたり、思わぬ方向から見られてしまったり、反省点はいっぱいです。すると、
やさしいふみかちゃん、てこずっている私を見かねたようで、「みんな~、しずかに。しずかに。」と凹む私を拍手で盛り立ててくれるのです。
魔女も観客次第で頑張れるのです。
「まじょ?えんちょうせんせいじゃないの?だっていつものとけいをしているよ。ほら、ズボンもおなじ。」
そう言われるたびに私は目深に黒いベールをかぶりなおし「わたしはまじょでっす~」。
「ぜったいえんちょうせんせいだとおもうな!」と自身を言い聞かせるように首をかしげながら半信半疑の子どもたち、
「わたしに決まっているでしょう」と言いたくなる気持ちを抑えて、「わたしはまじょでっす~」。
どこまで魔女だと考えているのか?私にお付き合いしてくれているだけなのか?・・・心を覗いてみたくなりました。
手品の最中に「まじょさん、みんながだんだんいなくなってしまったよ・・・」と寂しい時もありましたが、
長蛇の列がお部屋の外に並び再び活気づきました。
20分ほどの時間をかけて何度も繰り返しましたが、終わりの時になりお部屋をでたところ
ぴのきお組のはやちゃんたちが「ぼくたちもみたかったのに・・・」と訴えてくれるので、みんなを集めて「だましぶね」で終了することにしました。
「だましぶね」も捨てたものではありません・・・・。
7月1日、そらぐみを通りかかったら、みんながダンスの練習を始めるところでした。
指隠しの術をしたところ、「たいへん、ばんどえいど。ばんそうこう。」と子どもたちが私の指を心配をして大騒ぎに。
そして、「えんちょうせんせい、これどうぞ。」とバンドエイド。
なんて、やさしい子どもたちなんでしょう・・・・。夏の風物詩「ルナ・フェスティバル」を終えても
まだまだ魔女の修行はつづきます。