脳のひきだし
どこでもドア(ふれあい四季の森)へ出かけた時のこと、坂道を上がったり下りたりする箇所がいくつもありました。
その時に感じたのは子どもたちに足の力がないということです。「大地をつかむようにして登ってごらん」上り下りが楽にできる子もありますが、やっとの子もいました。
また、足の筋力と同じように絵を描くときに感じるのは子どもたちに筆圧が弱くなっていることです。
弱くなった理由に、ゲームやスマホに慣れ、指に力をいれる経験がない。
服のボタンの留め外しなど、親がやってあげることが多くなっている。など社会環境の変化が挙げられています。
さて、年中組のお部屋では、大きな紙の新聞紙を選んでお絵かきをしていました。
白い画用紙に描くときの緊張感を考えれば新聞紙の方が気楽に描け、筆圧を作りたいという目的に適しているのかもしれません。あーとたいむの時とは違って好きなものを自由に大胆なお絵かきがはじまりました。
描いていくうちに、ある子が「せんせい、おようふくつくりたい」と、穴をあけてすっぽりかぶりはじめました。
遊びがお洋服作りに広がっていきました。
3人寄れば3人の知恵、それが広がって・・・・ファッションショーをはじめたい・・・・。
子どもたちのあそびはつながり、発想がぴかっと閃いて、思わぬ方向へ進んでいきます。
私たちは、子どもたちが次へ広がるあそびのサポータ~です。
あーとたいむのおさとう先生が、「くれよんがもてるようになったら、ぐるぐるがきをして上腕筋を使うことがたいせつですよ」とおっしゃっていたことを思い出します。
脳の引き出しを作りやすいのは、3歳から就学前の幼児期だといわれています。
たとえば運動に関するプログラムは一度脳内にできれば、成長してからも脳が記憶していくそうです。
足の筋力も手の筋力も日頃のあそびの中で培っていきたい、
特に砂あそび,粘土遊び、うんていやジャングルジムなど、手を使うあそびを大事にしていきたい、
朝やお昼やお帰りの外あそびに子どもたちは体を使って楽しく遊びながら素地を培っているのだと思います。
大事にしていきたい・・・・。