幼稚園からのお知らせ

輝く!あげはちょう

2021.06.10

こどもたちが虫かごを囲んで騒いでいます。

「さなぎからちょうちょになったよ!」 「本当だ!」

「ぼくにも見せて!」

虫かごを覗くと、なんと2匹のアゲハチョウ!!(にこや君の右手は本物のアゲハチョウ、左手は図鑑のアゲハチョウ、そうだね、いっしょだね。)

先日羽化した時は土曜日のノーかばんデーで見られなかった友達が多かったのですが、

今回はこどもたちが入れ替わり立ち替わり覗きに来て、誕生したアゲハチョウを見ることができました。

アゲハチョウはそれまで閉じていた羽をぐんと大きく広げました。

「きれいな模様だね。」 「ちょうちょがぼくたちにすてきな羽を見てみてって言っているよ!」

ちょうちょの誕生を待ちに待ったこどもたち。この嬉しい気持ちを胸いっぱいに抱きながら自由画帳に描きとめました。

「ちょうちょさんと一緒に野原で遊ぶんだ!」大空をひらひら舞うちょうちょを描いたり、黄色と黒のきれいな模様を細かいところまでよく観察して描いたりしました。

「狭いかごの中では、思いっきり飛べないね!」

「ちょうちょさんをお外に出してあげよう!」

「ちょうちょさん、ばいばい!げんきでね!」 手を振ってお別れをする年少組さん。

アゲハチョウが飛び立つのをじっと見守るこどもたち。

「お別れはさみしいね。」 

「広いお空で飛んでほしいな。」 

「たまごを産みにもどってきてほしいな。」

いろいろな思いが入り混じります。

木にとまったままのアゲハチョウを見て「がんばってー!」と応援する子もいました。

アゲハチョウはみんなの気持ちに応えるように頭上を何度も旋回しながら、こどもたちの歓声の中を大空に飛び立ちました。

 

 

そして昨日の感動が熱いまま、虫博士の若葉第三幼稚園の園長先生が駆けつけて下さいました。

アゲハチョウの一生の動画を見ながらアゲハチョウの不思議をたくさん話していただきました。

「アゲハチョウの幼虫はどうして黒と白の模様をしているかな?」

「それはね、鳥に食べられないように鳥のうんちみたいにしてあるんだよ。」 

と聴いたこどもたちは「へぇ、そうなんだ!」と驚いた顔をしていました。

なぎさちゃんが朝、持ってきてくれたアゲハチョウのたまごです。

虫博士の若葉第三幼稚園の園長先生が「100個のたまごを産んでも、途中で食べられたり病気になったりしてアゲハチョウになるのはほんの2~3匹なんだよ。ちょうちょになったら本当によく頑張ったねと言ってあげてね。」と話してくださいました。(虫の世界も厳しいですね)

みんながアゲハチョウの誕生に出会えたのは本当に貴重な体験だったのだと改めて思いました。

「アゲハチョウは毎日一生懸命生きているよね。みんなも命を大切にして一生懸命生きてほしいし、命のすばらしさを感じてほしい。

不思議だなと思ったことはそのままにしておかないで、すぐに図鑑で調べて自分で納得できるようにするといいね。」

最後に 虫好きな そうま君、きお君、りくと君、てっぺい君が虫博士の令耕先生に質問をしました。

「ちょうちょの口はなぜくるくるなっているの?」 

「お花の蜜を吸うためのストローになっているんだよ。」

「ちょうちょはどれくらいの高さまで飛べるの?」 

「みんなちょうちょにお別れしたときに見たかな?幼稚園の屋根より高く飛んで行ったね。飛行機が飛ぶ高さまではいかないけどね。」

令耕先生 わかりやすく丁寧に教えていただきありがとうございました。

アゲハチョウの羽化に出会えたうえに、一生やいろいろな不思議を知ることでより“命”のすばらしさを感じることができました。まだまだ聴きたりないこどもたちは、「アリさんのたくさんのお部屋はどうしてあるの?」「カタツムリの背中のお家はいつからくっついていつの?」ふしぎなことがいっぱい出てきました。

生き物の誕生から旅立ちまでをこどもたちと一緒に見守った私たちも、ますます生き物の世界に魅了されていきそうです。