幼稚園の窓「こんにちは!」

四方山話

2021.08.24

☆アカハライモリ

好むと好まざるに関わらず、人は何かをきっかけとして、色々なことに出会います。この春から、子どもたちが育てている生き物や令耕先生が持ってきてくれたアカハライモリやテントウムシ、子どもたちが捕まえては籠にいれてくれるだんごむしなどを身近に可愛いと思えるようになったのはなんといっても子どもたちの影響です。普段なら目に留めない記事ですが、幼稚園に住んでいるだけに「アカハライモリ」の文字を見ただけで心が躍りました。名前の通りに赤い腹に黒い斑点、見た目はトカゲに似ていますが、トカゲと違うのは淡水に住み、皮膚呼吸そして両生類。ほかの生き物にない優れた再生能力を持ち、手や足、目や脳、心臓の一部を切り取っても再生します。ここまでは子どもたちの知るところですが、ここからがスゴイ・・・・。筑波大学教授の千葉親文氏はイモリの再生能力に着目して世界的に未開だった遺伝子レベルの研究手法を確立し、再生研究の基盤を築かれたそうです。そして今も人の医療に活かすべく、研究を続けられているそうです。「アカハライモリ」はトカゲに似た生き物だけではなく、再生医療に大きく貢献している優れた生き物です。水槽に泳ぐアカハライモリが急にキラキラと輝いて見えてきました。余談ですが、千葉先生は、その挑戦を「難しいからこそやろうと思った」。未開の分野を切り拓くには、勇気がいり、困難や苦労もあるでしょう。結果に関わらずその過程には「新しいことを踏み出した勇気」「努力を重ねた忍耐力」など得るものが必ずあるはずですと。それにしても、かっこいい!アカハライモリ。

☆ASOBOTTO(あそぼっと)

7月末に完成した蛇口をひねるとお水が流れる小川は子どもたちの大好きな遊び場になりました。人工芝に囲まれた小川に名前をつけました。ASOBOTTO(あそぼっと)。夏のプールが終わった幼稚園ですが、朝からジャブジャブ、楽しそうな子どもたちです。

☆ハートフルタイム

昨日、子どもたちにコロナウイルスのお話をしました。今朝、年中組のにほちゃんが私のところに来て、「あのね、昨日ぱぱとままにコロナのことはなしたよ。」と教えてくれました。幼稚園でのことを覚えていてお家でお話してくれたんですね。そしてそのことを報告してくれました。また、バスの中でお隣同士で「コロナのお話しきいたね」と話していた子もあったそうです。新しい時間「ハートフルタイム」1回目を終えて思うことは、子どもたちに心を込めて伝えていくと、伝えればキャッチボールのように返ってくる、何気ないことかもしれませんが、共有できる喜びです。

☆わかばオリンピック

今日からパラリンピックがはじまりましたが、わかばオリンピックは皆様に周知のとおり10月2日に延期することになりました。アリーナのリハーサルで忙しくしている筈の今週ですが、それも中止、一カ月も先に延び気が抜けています。ですが、喪失感を味わっているのは、私ばかりのようで子どもたちは延期になったその日を目指して燃えているそうです。「せんせ~い、りれーやろう」とか「しょうがいそう、やろうよ」と先生を追い立てるように誘うのだそうです。今は我慢の時と私自身に言い聞かせ、色々な活動をする子どもたちを見守りながら、来る10月2日、観客席に皆様をお迎えして行えることを楽しみにしています。

チューリップさんたちが、オリンピックに準備した聖火を掲げてくれましたよ。