笠松競馬場のアダムス君
快晴に恵まれた今日、
年長組のみなさんは笠松競馬場にお馬さんを見に出かけてきました。
馬主さんのご厚意で実現できました。
お馬さんの名前はアダムス君、9歳の男の子です。
お馬さんの登場を待ちながら、獣医さんがお話をしてくださいました。
「お馬さんは、とっても神経質で敏感です。大きな音にはびっくりするからね。だからお耳に被り物をしているでしょう・・・・・」
「9歳というと、みなさんとあまり違わないと思うかもしれないけれど、おじいちゃんなんだよ。お馬さんは2歳から競馬にでるんだよ。」
色々なお話をしてくださいました。
お話を聞いていると
大きなトラックが入ってきました。
トラックの後部の扉が開くと、待っていたアダムス君の登場です。
悠然と降り立ち、歩く姿は、「威風堂々」です。
卒園式の冒頭の入場に流れるメロディーが私の心と頭に流れてきました。
それほどに優雅な登場でした。
私たち人間にとても近しい動物ですが、こんなに間近に見られることはなく、お馬さんの大きさや威厳に圧倒されました。
質問タイムにも、そっと手を挙げて優しい声でお話する子どもたちに
お馬さんを驚かさないようにと思う気配りが感じられます。
本当に大きく成長したものです。
思いがけないところに成長した姿が見られ嬉しいです。
「お馬さんは、どれくらいはやくはしれるのですか?」
「やせいのうまのてんてきはなんですか?」
「おうまさんのめはどれくらいみれるのですか?」
「おうまさんのあしのかたちはどうなっていますか?」・・・子どもたちの疑問にタジタジになりました。
そして、「足の形」を聞く子どもたちにわざわざ蹄鉄を取りに行かれて見せてくださいました。
一つ一つの疑問に丁寧に応えてくださいました。
足の指は1本、馬の年の数え方は、生まれた年を0歳、生まれた年の1月1日から年齢を数えるのだそうです。
実際の年齢+1歳が年齢ということになります。
3月生まれのみなさんが、お馬さんに触らせて頂いたり、人参を食べさせたり、傍で体験させていただきましたが、
お馬さんもとっても緊張していて、いつものようではなかったそうです。・・・・「たくさんの子でびっくりさせちゃったね、ごめんね!」。
その後、競馬場へ移動しました。
笠松競馬場の土はふかふかで他所の競馬場よりずっと質がいいそうです。
時には、走りたくないお馬さんもいて、いったんゲートに入ったものの逆戻りをすることもあるそうですが、
「馬は、競馬で負けても負けても、次も一生懸命に頑張ってくれます。その気持ちを子どもたちにも伝えたい。」と、おっしゃいました。
最後に「立派な小学生になってください。」と、エールを頂き笠松競馬場を後にしました。
幼稚園での思い出がまた一つ・・・・・・お馬さんと触れ合う機会を頂き、ありがとうございました。
寒い日が続いていましたが、
笠松奈良津堤の桜がつぼみを膨らませ、春に向かうのももうすぐのように感じられる今日の陽気です。