年長組のあーとタイム。
「おはようございま~す。」おさとう先生はいつもカラフルできれいに配色されたお洋服で幼稚園に来てくださいます。
入室されると、パァッと辺りが明るくなって、げんき風が吹いてきます。
私たちまで元気になります。
「おさとう先生、今年も宜しくお願いいたします。」
年長組のスポーツタイムに続いて、昨日課内レッスン「あーとタイム」がありました。
今年もご指導していただく先生は子どもたちの大好きなおさとう先生、ちょこ先生、ようこ先生の3名の先生方です。
今日は年長組になって初めてのアートタイム、
今日の日をとても楽しみにしていました。
何がはじまるのだろう?
「あーとタイム」は、先生がたてて下さったカリキュラム、この時期はこんなことを体験して、作品をつくろうか・・・・・
2024年計画案に基づいて今年も行われますが、今日は「まほうのオルゴール」
まきこ先生がお家から持って来てくれたオルゴールの蓋を開けて、
オルゴールから聴こえてくる音に耳を傾けました。
おさとう先生の魔法の言葉がけで、
その音の広がりや音色を色で表現し
色々な色を使って描く線が、絡み合って色画用紙から音が聞こえてくるようです。
19日の今日、出来上がった作品をみんなの前で発表し、お話できる子に絵のお話をしてもらいました。
「これは、ほうせきばこ」「けむりだよ」・・・・子どもたちの思いです。
新しい年度を迎えて、
おさとう先生に「『あーとタイム』で、一番大切にしていることはなんですか?」と、ストレートにお尋ねしました。
端的な返事が返ってきました。
一番はなんといっても「描いたり、作ったりするあーとの時間をみんなが大好きになって欲しいことです。」
その上で「自分なりに考えて表現できるようになって欲しいと思っています。」
そして、「おともだちの表現を認められるようになって欲しい。」
これは、「いろいろな考えを認められることに発展していくと思いますよ。」
まず「自分の作品に満足できる。」そして「おともだちの作品もいいね。」と思えるようになって欲しい。
そうなれば、おともだちの作品に「へんなの・・・」と言わなくなります。
「マイペースな気持ちを育てると、自分のことを卑下しなくなります。」
そして、「自分なりに頑張ることができるような子に育っていくと思います。」
あーとタイムで発達年齢に応じて目標とする事柄を具体的に話して頂きました。
年少組の子どもたちにはお顔が描けるようになって欲しい。
年中組の子どもたちには、色々な色を使って表現できるようになって欲しい。
年長組の子どもたちには、「こういう場面でこんなことを描いたんだよ」とその関係性が描けるようになって欲しい。
そして最後に、「自分の描いたものを沢山お喋りできる子になってほしい。
そこから、自尊心が育ち、人にも優しくできる子に育ちますよ。」と結ばれました。
おさとう先生のお話の中から感じたことは、幼児期に育てていきたい姿そのものだと思いました。
あーとタイムの活動を通して、おさとう先生が撒いてくださっているお花の種、
みなさんらしいお花がいっぱい咲くことを楽しみにしていきたいと思います。
幼稚園の砂場の藤棚の藤が満開です。
小さなお花が寄せ合って、まるで子どもたちのようです。