幼稚園の窓「こんにちは!」

くらしと税 年長組

2023.01.31

 先日、年長の子どもたちと一緒に「くらしと税」について考えました。

幼い子どもたちには難しいテーマですが、社会のしくみに関心をもってもらう入り口になればと思い、昨年度から始めています。

広島の大学の先生や税金に携わっていらっしゃる方々でつくられた分かりやすい紙芝居を読んでお話することにしました。

幼稚園で行う「租税教室」は珍しいということで、是非見たいとおっしゃって急なご連絡にも関わらず税務署の統括官様、所長様がお越しくださいました。

 

たろうくんとはなこちゃんのおはなしのはじまりです。

おかしやさんに100円持ってお菓子を買いに行きました。けれども100円のお菓子を選んだのに、100円では買えませんでした。

そのわけはお金を払う時になると「108円です。」と言われてしまったからです。108円の中には8円の税金がいるからです。

「もうなんで100円のお菓子なのに、100円で買えないの!!とプンプン。」

すると、さりーというひよこさんが登場して、そんなにそのお菓子が買いたいのなら、「えぃ。税金のない社会にしてあげよう~」と、魔法をかけてくれました。すると・・・

どうでしょう・・・・・・

町はすっかり変わってしまいました。いつも遊ぶ公園へでかけようとしたところ、あるはずの公園がみあたりません。

おまわりさんに道を尋ねました。なんと、おまわりさんが「お金をください。」というのです。

「道案内には1000円かかりますよ!」「パトロールには2000円。どろぼうを捕まえるには10万円」子どもたちは10万円に「えー⁉」と大きな反応です。

お客様たちもその反応に大笑い、10万円の価値をよくわかっていることに驚きました。

おまわりさんをお願いするとお金が必要になってくるなんて・・・どうなるのでしょう。

税金がなくなってしまうと、小学校もありません。信号機も動きません。ゴミを出しても集めにこないので町はゴミで溢れてしまいます。・・・・

心配そうに紙芝居を見入っているこどもたちです。目で見て耳で聴いて心で感じているね。

たろうくんとはなこちゃんはひよこのさりーさんを探して、元の町にもどしてもらうことにしました。

町は元通りになりました。

税金はみんなが豊かにそして平和に安心して気持ちよく暮らすために大事なものですね!というお話です。

終始子どもたちはお客様たちが驚くほどとても静かに聴いてくれました。

最後に質問や考えたことを発表してもらいました。

「税金があるから公園で遊んだり、学校で勉強したりできるのでとても大事だと思いました。」と言ってくれた子がありました。


うーんと首をかしげて税金のことを一生懸命考えたね。難しいお話だったと思いますが、大きくなって税金のお話をきくことがあった時、「そういえば幼稚園で読んでもらった紙芝居・・・。」を思い出してくれればうれしいですね。

 

最後にお客様に一言ずつお話をしていただきました。

「私は税金を払わない悪い人をやっつける仕事をしています。税金のことわかったお友達?」「はーい!」とたくさんの手が挙がりました。「大きくなったら、いっぱいお仕事してお金持ちになって税金をたくさん払ってくださいね。」と未来の日本を背負って立つこどもたちにエールを送ってくださいました。

小学校や中学校では租税教育はよく行われていますが、税務署の方々は、こんな小さな子たちが静かに一生懸命話に耳を傾けている様子に大変感心していらっしゃいました。

「どうして、欲しかったお菓子が買えなかったのだとおもう?」の私の質問に子どもたちは????➡でしたが、後になって年長さんのお部屋で同じ質問をしたところ「おかねがたりなかった!」と、言ってくれました。

広いホールで尋ねて緊張したのかもしれませんが、わかってくれていたようで安心しました。

108円の中のお菓子以外の8円をもっとお話しできるといいなと、「消費税のお金はどこに集めて、どこを経てどのように使われていくのか」をわかりやすく伝えることができればもっと心に残り理解がしやすかったのではと私の反省です。

それにしても、お話をきく姿勢はもう立派な小学生です。

💛SDGsのとりくみ継続中  1月28日のつづき

 

先週の金曜日にほし組のみなさんが作ってくれたくれよん、こんなにきれいに生まれ変わりました。

月曜日の朝登園するなり「できたかな?」「かたまったかな?」楽しみにしていてくれました。

子どもたちでシリコンの入れ物から外して出来上がったおしゃれなくれよんです。早速お絵かきがはじまりました。

 

おまちどうさま。そら組とにじ組の番です。

ほし組はいろいろな色を混ぜてつくりましたが、そら組は「くろいろはやめよ。汚くなりそう」と言って、

混ぜる色を考えて、同じ系統の色ばかりを混ぜてみたそうです。

人間のすてきなところは、さらに工夫していいものをつくろう、ちがったもの、新しいものをつくってみようと考える知恵があることです。

どんな風になるのかな・・・・?  目隠しをしてあとのお楽しみにしたいと電子レンジから目をそらす子。

予想を超えたくれよんができるのも楽しく、しかも簡単に仕上げられ、年少さんからみんなができる活動です。

今、年長さんのクラスでは、「SDGsのうた」が流行っています。子どもたちにもできるSDGsの運動、

マーブルくれよん作りはたのしい。お絵かきも思いがけない色になってたのしい。

さて、早いもので1月も今日でおわりです。この冬で一番寒さを感じるときですが、幼稚園に鬼さんが来てくれるのももうすぐです。楽しみなことに鬼さんは春を連れてやってきてくれます。

一日一日とっても貴重な毎日を過ごしている子どもたちです。