いかのおすし
11月17日 幼稚園のこどもたちが久しぶりにホールに集まりました。
何が始まるのかな?
にじ組のあきこちゃんが「ブランコしようかな?縄跳びしようかな?一人で何して遊ぼうかなぁ」とお話ししているとそこに、サングラスをかけた怪しいお兄さんがやってきました。
怪しいお兄さんは「お菓子あげるから一緒においで!」「おもちゃ買ってあげるから!」と始めは優しく声をかけてきましたが、あきこちゃんが「うーん、どうしようかな?やっぱり行かない!」と嫌がっているとガシッと腕をつかんで「行こうよ行こうよ。」と引っ張ってきました。それを見て怖くて泣いてしまった年少組さんもいました。
あきこちゃんが「助けてー!」と腕を振り払って逃げると、怪しいお兄さんは「しまった!」と腕を振ってうな垂れました。その仕草がおかしくてみんなで笑いました。サングラスの怪しいお兄さんは今度はブッブーと車に乗ってやってきました。
「かっこいい車だろ!乗りなよ!一緒に遊びに行こうよ!」あきこちゃんは困ってしまいました。
あきこちゃんはみんなに「こういう時、知らない人の車に乗ってもいい?」と尋ねると・・・
「だめだよ!」「絶対乗ってはだめー!」とみんなが教えてくれました。
手で✖を作っていけないと訴える子もいましたよ。そうだね、みんなが言う通り絶対乗ってはいけないね。
あきこちゃんは大声で「誰か、誰かいませんかー?」と走って逃げました。
近くにいた大人の人のところへ逃げて、「サングラスをかけた怪しいお兄さんが車に乗らないかって言ってきたよ。」と知らせました。
またしても、怪しいお兄さんは「しまった!」と残念がりました。(私も見入ってしまい肝心な写真が撮れてなくてごめんなさい。)
おもしろいのとあきこちゃんが無事でほっと安堵した様子のこどもたちでした。
怪しいお兄さんの正体は・・・
なんと園長先生でした。サングラスかけて怖かったから分からなかったね⁉
今回は悪い人が園長先生でほっと安心しましたが、本当に怖い人に出会ったらどうししよう・・・ということで、あきこ先生と『いかのおすし』をみんなで確認しました。
こどもたちは真剣にお話を聞いていました。「自分の身は自分で守ろうね。」
帰りに園長先生のところに来た年長組のたいせいくん。「また訓練する?年少さんが泣く前に園長先生がサングラスを取ればよかったね。」と。
わかばカフェをきっかけに園長先生との距離がぐんと近くなって何でも話してくれるね。
そして今朝、「『おいしいお菓子あげるから、ついてきてね』といわれたらどう思う?」と、年少組のこうちゃんに聞いたら、なんと「う~ん、うれしいきもちになる!」。そうだよね・・・・・。うれしいよね・・・。