年長組☆のだてちゃかい
6月3日 年長組のこどもたちが初めてのお茶会を行いました。
いつもはアンパンマンの滑り台で遊ぶ友達で賑わうテラスも一変。
毛氈や野点傘(のだてかさ)の赤がとても素敵です。年長組のこどもたちも少し緊張した面持ちで毛氈の上に正座しました。
のだてとは、屋外でお茶やお抹茶をたてることをいいます。表千家の茶道の日比野宗悠先生にご指導して頂きました。
一期一会の御心でご準備いただいた季節の花もかわいさ優しさの中にも凛としていて素敵です。
まずはご挨拶の仕方から。「指先をぴんと揃えて、手をついてお辞儀をしますよ。」
「よろしくおねがいします。」手だけでなく頭までついて深々お辞儀をする子もいましたよ。
「お菓子はこの懐紙にのせます。懐紙はこうして二つに折って使いますよ。」
お運び頂いた方と向かい合ってお辞儀します。先程教えていただいたように丁寧にできました。
「ありがとうございます」の気持ちがよく伝わってきます。
花菖蒲が描かれた懐紙の上のかわいらしい小さなお花見だんごにみんなの目は釘付けです。花菖蒲は6月に咲く花で湿地や池や沼など水辺でよく見かけます。
四季を感じることができるのも日本ならではの独特の文化ですね。
懐紙におだんごが引っ付いてしまわないように、ラップが添えられていました。
「お菓子ちょうだいします」とご挨拶して、
待ってましたとばかりにお団子をいただきました。みんなの顔がほころびます。
みんなと一緒にいただくお団子は格別です。おいしいお顔をご覧ください。
おいしいお団子をいただいたおかげで緊張が解かれ、笑顔がたくさん見られました。
お団子をいただいたら、懐紙を丁寧にたたんでポケットにしまいました。「おうちで『こんな風にお茶会したんだよ』とお父さんやお母さんにお話ししてね。」と日比野先生がおっしゃいました。
「甘ーいお菓子の後は、喉が渇くね。それでは、お茶をいただきましょう!」優しい色をした抹茶茶碗にみんなのお茶をご用意いただきました。
実際にお茶をたてるところも見せていただきました。
点てていただいたお抹茶をまず初めに先生がいただきました。「おいしそう!」「私も早く飲みたいな。」
いよいよみんなの番です。「お点前ちょうだいします。」とご挨拶。
「どうぞ、マスクを外して召し上がってね!お抹茶を飲むと若返るんですよ。私も元気いっぱいですよ。」とこどもたちに気さくに声をかけてくださいました。初めてお抹茶をいただいて「おいしいね!」「少し、苦いよ。でも甘いお団子の後だからおいしいよ。」と話してくれたよ。
先生にお抹茶の粉を見せていただきました。「お茶の葉っぱを粉にしてあるんだよ。」「緑色しているね。」「お寿司屋さんのお茶みたい。」
「おいしかったです。ありがとうございました。」と心を込めてお辞儀していました。
こどもたちが日比野先生に質問をしました。「どうしてお菓子を食べてから、お茶を飲むのですか?」「何年前からお茶をのんでいるのですか?」
こどもたちのなぜ?どうして?に一つずつ丁寧にお答えいただきました。
年長組さんのお茶会の様子を見ていた年中組さん。お芋畑の水やりに出かけた帰りに寄ってくれました。
「年長組さんかっこいいな。」「年長組さんになったらやれるんだよね。」
心を込めて、日比野先生、楽しいお茶会を開いていただきありがとうございました。
丁寧にお作法を教えていただきながら、日本の伝統文化に触れ和やかな一時を過ごしました。
季節のお花を見たり、風を感じながらみんなでいただくおいしいお菓子にお抹茶にウキウキワクワクしたね。日本人が昔から大切にしている自然や季節を感じる心、相手を思いやる心、感謝の心など、こどもたちと一緒に感じることができ素敵な時間となりました。