「こころのひ」花まつり(年長組)
年長組初めての「こころのひ」~みんなの目、耳、心で感じる日~
若葉第三幼稚園の園長先生で順勝寺住職でいらっしゃる杉山令耕先生にお話をしていただきました。
「花まつりはお釈迦様の誕生日をお祝いします。お釈迦さまは今から2500年前に生まれました。手に水をつけ、滴る水でバケツに水を溜めることはなかなかできないことだけど、ちょっとしたことでも積み重なるといっぱいなるよ。嘘をついたり、約束を破ったり、いじわるしたり、ちょっとした悪いことも積み重ねると悪いことがいっぱいになるし、逆に困った人を助けたり、約束を守ったり、今できることを一生懸命頑張るといいことでいっぱいになるね。ちょっとしたことでいいので、いいことをできるといいね。そうするとみんなの心が幸せになるね。」優しい眼差しで語りかけてくださいました。
花まつりはなぜ白いぞうさんを引っ張ってお祝いするの?
お釈迦様のお母さんはマーヤさんとおっしゃって、白いぞうさんが自分のおなかの中にすうっと入っていく夢を見た時におなかにお釈迦様を宿しました。白いぞうさんはお釈迦様の象徴でより自分らしく楽しく生活できるように願ってお祝いします。
『よいこの花まつり』歌った後、5月生まれのお友達が代表して白いぞうさんを引っ張り、みんなで幼稚園の周りを練り歩きました。
続いて灌仏会を行いました。令耕先生からお釈迦様の誕生の時のお話をしていただきました。
「お釈迦様はお花がたくさん咲いているところで生まれ、その時9頭の龍が天から注いだ甘い雨で体を洗われたことから、お釈迦様の頭の上から甘茶をかけてお祝いします。体を洗われたお釈迦様は7歩歩いて右手は空、左手は地を指さして、“天上天下唯我独尊”と唱えられました。たった一人のかけがえのない命、尊い命。誰にも代えられない大切な存在です。みんなはお父さん、お母さんの大事な宝物です。自分を大好きになって、大切にしてね。」
柄杓で甘茶をすくってお釈迦様にかけました。
真剣な表情のこどもたち。令耕先生のお話がこどもたち一人ひとりの心に響いたのでしょう。
手を合わせて「南無阿弥陀仏」とお参りしました。
「いつも見守ってくれてありがとうございます。一緒に喜んだり、一緒に悲しんだり。どんなにつらいことがあっても一人じゃないよ。」
お参りをした後は、病気をしないで元気に大きくなりますようにと願ってみんなで甘茶を飲みました。
「飲んだすぐは甘いけど、後から苦くなる~」と何とも言えない表情のこどもたち。心温まる和やかな時間を過ごしました。
※例年市内の幼稚園で行っている「はなまつり」「灌仏会」は今年はコロナ禍で中止となりました。