幼稚園の窓「こんにちは!」

お誕生日と「いのち」。

2024.04.30

 

一年中で一番楽しみで嬉しい日は、生まれた日

そして、お祝いする「おたんじょうかい」です。

お家でもお祝いされている思いますが、同年齢のおともだちから祝ってもらうのは、

子ども心にも嬉しいものです。

お祝するおともだちも自分のことのようです。

そんな姿は微笑ましく温かい気持ちになります。

 

誕生日を迎えた日は、さなぎが蝶に変えるように昨日の自分とは全く違って、

できなかったことができるように思えてしまうほどに、「まほうのひ」です。

そんな気持ちを大事にして、みんなで一緒に嬉しい気持ちを分かち合う、「おたんじょうかい」と「ティーパーティー」を

毎月行います。

今日は令和6年度の最初の4月生まれのみなさんのお祝いをしました。

 

💞 年少組のみなさん、幼稚園で初めてのお誕生会。

  

お誕生会でホールへ上がるのは、ののさまのおまいりから今日で二回目となる年少組のみなさんですが、

壇上に上がって、自分の名前と好きな食べ物をしっかりお話してくれました。

「おやさい」「いちご」「いちごけーき」「ほん」それぞれ自分の好きなものをお話でき、それには驚いてしまいました。

ちょっぴり恥ずかしかったけど、がんばって言えたね!

 

💞 年中組のみなさん、おめでとう。

 

💞 年長組のみなさん、おめでとう。

年長組のみなさんは、お誕生会とは別日で、生まれたその日に放送を通して、紹介しています。パパやママから頂いた誕生秘話には、ご両親の深い愛情が綴られています。

 

世界中でたった一つの尊い自分の「いのち」、

お花にも虫にも、私たちを囲む生き物全てに「いのち」があるということ、

そして、ののさまに守られていることに感謝できる気持ちを育てていきたいと思います。

 

「子どもたちは輝いている。伸びゆくいのちも美しい。

見守り育てることは、自分もまた育てられること、育てつつ育てられていること」は、わたしたちの喜びです。

 

💞 みんなが集まって「ティーパーティ」

ティーパーティーのデザートは手作りです。

はなバス運転手さんの眞野さんは、調理師免許の他、和洋中華・麺類の調理技能士資格を持っていて、

試作を重ねて作ってもらいました。

出来上がったデザートの名前は「キラキラあおぞらゼリー」。二層に分かれて季節の先取りです。

 

 

このお休みにNHKで放映された番組に心が揺さぶられました。

癌で闘病している方々を紹介している病院ラジオという番組です。

家族に支えられ病と対峙して、今を一生懸命に生きていらっしゃる姿が映しだされました。

その中のお一人はご自身(母親)とお子さんが癌になってしまわれました。

「この世の中に、神様はいないの?」と思われたそうです。

「神様はね、良い人を自分のそばに置いておきたいんだよ。だから良い人を召されるのだよ。」

といわれたそうです。

「それを聞いて私は、1日に一回は悪い人になってやろう」と、心に決めてゲスな行動は何かと探して、

「良い人でいるのを1日に一回は辞めよう。」

笑いながら淡々と話されているのが印象的でした。

そして、見守るご家族の温かい姿が心に残りました。

誰も好きで病いになる人はいません。

ましてや、命と引き換えになるほどの大病を、運命といって納得できるものではありません。

ですが、必ず治ると信じて向き合っているみなさんの姿に、人間の強さを感じました。

「『いのち』は、あなただけのものではありません。」と、私の心に響きました。