お米プロジェクト 籾摺り・精米編
11月24日(水)
野球ボールを持ってグルグル円を描くように擦り付けると、「ゴリゴリ音がするよ!」
「見ていた時は軽そうだったけどやってみると重いね。」 「ゴリゴリするのが手に伝わってくるよ。」
途中で「まだかなあ。手がだるくなっちゃったな。」と弱音も出ましたが、地味な作業をこつこつと頑張りましたよ。
しばらく籾すりすると、籾殻が取れてようやくお米が出てきました!
籾殻をふーと吹き飛ばしたいところですが、つばが飛んではいけないのでこどもたちはどうしたと思いますか?・・・・・・
うちわでパタパタと扇いで籾殻を吹き飛ばしました。 「えい!」と一振り。籾殻がふわっと舞い上がりました。
「ぼくは団扇をパタパタする練習をしたんだよ!夏の暑いころ毎日団扇を使っていたからまかせて!」とバドミントン選手がスマッシュするように手首のスナップを利かせてビュン!
勢い余ってうちわがトレーにカンッと当たってしまいました。「大事なお米が落ちちゃった!大変!お米さんごめんね。」と慌てて拾う場面もありました。
米作りで色々な過程を経験してきたみんなにとってお米は貴重なたからものになりました。お米を扱う手もとっても優しいです。籾殻を飛ばして玄米を見ながら、「緑色のお米は元気に育たなかったのだね。」と。
「私はこれからうちわをしてくるよ!」「私のは籾殻を飛ばしてお米になったよ!」
「お米になったよ!」ちょっぴり照れながら見せてくれました。ようやくお米に出会えてうれしいね。
指先を使った細かい作業ですが根気よくお米を選り分けていました。
「お家のお米はもっと白いよ。」「茶色いお米だね。」と話している子もいました。
お米を選別したら、棒でトントン上からついて精米するよ。玄米からぬかを取り除くことを精米というんだよ。真剣な表情でお米と向き合っていたね。
この日一日がかりで籾摺りを行っていました。気の遠くなるような作業を一人一人がこつこつと根気よく行っていました。おにぎりにしていただくまであと一息が思っていたより長い道のりです。
「お米は簡単にはできないんだね。」「ご飯をたべられるのはあたりまえのことではないね。」作業をしながら出てくるこどもたちの言葉がとても心に染みます。
まだまだ精米作業は続いています。まだまだ・・・・・。