幼稚園からのお知らせ

お米プロジェクト 脱穀編(年長組)

2021.11.22

10月7日に幼稚園のこどもたちみんなで稲刈りをした稲はおひさまの光をたっぷり浴びて・・・

11月19日 水分が飛んでからからに乾いてこのようになりました。

逆さに天日干しすることで稲藁に残っている養分がお米の方にじわじわと落ちていき旨味と栄養分が増すのだそうです。おいしくなっているといいね!

「お米は稲のどこになっているかな?稲の頭の方?おしりの方?」と尋ねると「先の垂れ下がっている方になっているよ!」「先の方にたくさん粒粒がなっているよ!」と元気よく答えてくれました。

あきこ先生が「手でひとつ取ってみたよ。みんなが食べているご飯はお茶碗一杯にお米がどれくらいの数入っているか知ってる?」と籾を見せました。「100!」「1000!」「こども茶碗一杯に200~250粒だったよ。一食で何本もの稲から実ったお米をいただいているんだね。農家の方はたくさんのお米を苦労して作ってみえるんだね。」お米作りを経験したこどもたちは真剣に話を聞いていました。

「籾を稲から取ることを脱穀っていうよ。今は脱穀は機械ですぐにできるけど、昔の人はどうやっていたのかな?」「手で取っていたと思うよ。」「手で1つ1つ取っていたのかな?」「なにか道具を使っていたんじゃない?」「みんなはどうやって取る?」「うーん・・・」と考えた末に・・・

身近にある牛乳パックを使うことにしました。「みんなで作ったお米でおにぎりパーティーをするぞ!」と張り切って脱穀作業を始めました。

一本ずつ稲を受け取ると、手でそうっと感触を確かめたり、じっと観察していました。

中には、においを嗅いで「いい匂いがするよ!稲刈りの時は青い葉っぱの匂いがしていたよ。」と話してくれた子もいました。

二人一組になって脱穀開始です。一人は稲を持って穂先を牛乳パックに入れます。もう一人は牛乳パックの注ぎ口を閉じて指でしっかり摘まみます。稲を引き抜くと、プチプチプチと脱穀する音が聞こえてきました。プチプチプチが癖になるとても心地いい音です。

始めは引っ張る途中で稲がちぎれてしまいなかなかうまくいかなかったのですが、やっていくうちに「穂先の近くを持つとちぎれないよ。」「ゆっくり引っ張ったらできたよ。」とこどもたちで掴んだコツを伝え合っていました。「取れたよ!1本の稲からはこれぐらいの籾がとれるんだね。」まだ始まったばかり。

1本ずつ脱穀するたびに、嬉しくてシャカシャカ振って脱穀できたことを確かめていました。

シャカシャカイエーイ!だんだん乗ってきたね。

何度も行ううちにだんだんコツを掴んだようです。穂先の下のところをつまんでいるね。 まだまだ稲はたくさんあるよ。頑張ってね! 牛乳パックにたまってきたら、ペットボトルに移し替えてどれだけ脱穀できたかみてみよう!

途中で年中組さんのミニPOTETOパーティーのおいもの匂いに「いい匂いがしてきた。」とつぶやきましたが、手は止めずに黙々と脱穀作業を続けていました。年長組さんの集中力に感心させられました。

「見てみて!こんなにもできたよ!」本当だね。よく頑張っているね。稲がするりと通り抜けてしまわないように牛乳パックを支えるの全集中。

「さっきより増えたね!」「みんなががんばっているおかげでたくさんになったね。でもまだまだ!」

籾をめくって、「めくったら、白いからこのまま食べられる?」と真剣に聞いていたおともだちがいました。「生だから食べられないよ!洗って炊いてからだよ!」とクラスの子と楽しくやりとりをしていました。

「もったいないばあさんがでるよ。」と言って落ちた籾を一粒一粒大事に拾っていました。

最後の片付けをする姿もさすが年長組さんです。シートの隅まで雑巾がけを一生懸命頑張っていました。

「いっぱいできたよ!」とみんな満足そうなお顔。

お米になるまでもう一息。次は精米です。子どもたちの手でどのように行うのかな?おたのしみに!