七五三 おめでとう!(年中組)
11月8日(月)年中組のこどもたちが順勝寺に七五三詣りに出掛けました。
厳かな佇まいのお寺です。「大きなお寺だね。」と見上げて一段一段階段を上がっていきました。
背中も自然とピンとしてしまうほど緊張した面持ちのこどもたちでした。
お念珠のかけ方を順勝寺住職の令耕先生に教えていただき、「なもあみだぶつ」と3回唱えて、合掌、礼拝しました。
『恩徳讃』の歌をみんなで歌いました。
♪にょらいだいひの おんどくは みをこにしても ほうずべし
ししゅうちしきのおんどくも ほねをくだきても しゃすべし
歌を歌い始めたのは緊急事態宣言が解除されたつい最近でみんな揃ってとはいかなかったのですが、
「みんなの心のこもったお歌は、ほとけさまにきっと届いたよ。」
の令耕先生のお言葉に心がほんわかして嬉しくなったね。
令耕先生より七五三のお話をしていただきました。
『七五三ってなあに?』
「今はおなか一杯ご飯が食べられるし、甘いお菓子もあるね。怪我をしたり病気になった時もお薬や注射があるし、マスクをしてコロナからも身を守ることができるね。何百年も昔は、食べ物もあまりなく、赤ちゃんや小さい頃に病気になるとお薬もなくて死んでしまい、生きていくのに厳しく辛い時代でした。今日まで元気に成長してくれてありがとうとお祝いして、これからも病気や怪我がなく元気で成長できますようにとお祈りしたことが七五三の始まりです。」
「おいしいご飯を食べたり、お薬が飲めたり、温かいお布団で眠れることは当たり前のことではなく、とてもありがたく幸せなことです。
みんながここまで大きくなれたのは、当たり前のことではなくお父さん、お母さんはじめまわりの支えてくれる方の愛情があるからだね。みんなを支えてくれる方にありがとうの気持ちを持てるといいね。みんながこうして大きくなって、毎日笑顔で元気に楽しく幼稚園に来てくれることが先生はとても嬉しいです。」
五歳になったおともだち、これから五歳になるおともだち。さすがですね。静かに令耕先生のお話を聞いていました。
代表のおともだちがお焼香しました。おじいちゃんがご住職のけいき君はお焼香してお参りするのが日課になっているそうです。みんなの前で堂々とお焼香する姿がとても凛としていてかっこよかったです。
次の日がお誕生日のりおなちゃん。ちょっぴりドキドキしましたが園長先生が隣で見守ってくれたから安心してお参りができたね。
令耕先生のお話を胸に、みんなもこれまで支えて下さってありがとうの気持ちを込めてお参りしました。
3人のおともだちが令耕先生に質問をしました。
よしのりくん『ののさまはどうやってお話しするの?』
日本だけでなく、アメリカ、インド・・・世界中にはいろいろな国があるよ。ののさまはいろいろな国の言葉を話されるし心で会話をするんだよ。みんなの心に直接呼びかけるんだよ。
ののさまは姿は見えないけど必ず存在するんだよ。悲しいとき寂しいときもみんなは一人じゃないよ。いつもみんなの心に寄り添って見守っているんだよ。
あさひちゃん『なんで手を合わせるの?』
右手はののさま、左手はわたしたちみんなを表し、手を合わせるとののさまの心とみんなの心がひとつになるよ。いつも見守ってくれてありがとうということ。
お給食の時、手を合わせてご挨拶するよね。魚や鶏、牛、豚など生きている命をいただくね、いろいろな命をいただきありがとうという意味があるんだね。
ゆうきくん『ののさまはどこで生まれたの?』
ののさまは西の方のお浄土というところでお生まれになりました。お浄土にはいろいろな色のお花があり赤い花は赤く輝き、青い花は青く輝き、自分らしく輝ける世界が広がっているよ。歌が得意な子、絵を描くのが好きな子、走るのが速い子、それぞれみんな違うね。まわりと比べるのではなく、自分は自分らしくていいんだと自分を大事にしてね。
令耕先生は穏やかな表情で一つ一つの質問に優しく丁寧に教えてくださいました。
お仏前はきれいなお花や松でたくさん飾られています。
「みんなが元気にこんなに大きくなってうれしいね」という気持ちを込めて園長先生がお花をたてられたそうです。
「令耕先生ありがとう!またね!嬉しかったよ!」虫のことを熱心に教えて下さる令耕先生も心温まるお話をして下さるご住職の令耕先生もみんな大好きです。
七五三おめでとう!
七五三詣りをしたこどもたち。大きくなってうれしいね。
七五三やののさまのお話を聞いて、大きくなったことがもっともっとうれしくなったね。
これからもすくすくと大きくなあれ!
おこさん手作りのかわいい七五三の袋にお祝いの千歳あめとお菓子を入れて、明日お渡ししますので楽しみにしていてくださいね。年中組のみなさんには七五三参りのお手紙も併せてお渡しします。お子さんと一緒にご覧ください。