幼稚園からのお知らせ

ありがとう茶会

2022.03.12

子どもたちと過ごしながらお伝えしたい姿もたくさんありますが、大事をとってお休みされている方や小学校等の影響を受けてお休みをされている方もあり控えさせて頂いておりましたが、今年度も残り少なくなり子どもたちの元気な姿をしばらく振りに、お届けさせていただきます。では、どうぞ・・・。

3月8日 幼稚園の2階のホールもいつも元気いっぱいの年長組のこどもたちも今日はなんだか雰囲気が違います。野点傘(のだてがさ)や毛氈の赤色に気持ちがきりりと引き締まります。

表千家の日比野宗悠先生に茶道のご指導をしていただきました。

「年長組さんはもうすぐ卒園ですね。今まで通った幼稚園や先生やおともだちに色々なありがとうの気持ちがあると思います。今日はありがとうの気持ちのこめて『ありがとうちゃかい』でおいしいお菓子やおともだち自身でたてたお抹茶を一緒にいただきましょうね。」とお話し下さいました。

~どうしておへやに傘があるの?~

「お茶会は本当はお外で行います。お外でお茶をたてることを野点(のだて)といいます。お外の時はおひさまがまぶしいので日よけに使います。野点の時に使う傘で野点傘っていうのですよ。今はまだまだ外は寒いので今日はこうしてお部屋でお茶会しましょうね。」

日比野先生から指先をピンと揃えてお辞儀をするよう教えていただき、早速実践です。お運びいただいた方と向かい合ってお辞儀します。 みんなとっても丁寧にお辞儀できたね。言葉にしなくても「ありがとうございます」の気持ちがよく伝わってきました。

自然と背中もぴんと伸びてかっこいいね。

本日のありがとう茶会のお菓子は柏餅です。

「お菓子ちょうだいします」とご挨拶して懐紙に手を添えそっと自分の傍に寄せました。

「甘くておいしい!」」お顔もほころぶね。

みんなと一緒にいただく柏餅に満面の笑みのりえ先生。

日比野先生のお弟子さんがお茶をたてるのを披露してくださいました。

茶器にお湯を注いでいただいたら、いよいよみんなの出番です。しゃかしゃかしゃかしゃか ほうきのような形をした茶筅を前後に振ります。

真剣な表情でお茶をたてます。とってもかっこいいね。

「お抹茶の粉溶けたかな?」「うん、美味しそう!」「お点前頂戴します。」

初めて自分でお抹茶をたてました。お味はいかがですか? 
      「あー、大人の味がする⁉」美味しくお抹茶を頂いた後は日比野先生に質問したり、感想をお話したりしました。

「どうしてお菓子とお抹茶と別々にいただくのですか?」

「お菓子をいただいて甘くなったお口にお抹茶をいただくことで、よりお抹茶のおいしさが増すからですよ。」

「わたしも大きくなったら素敵なお着物を着たいです。」とお話してくれた子もいました。

「おいしいお菓子とお抹茶をいただけて楽しいお茶会でした。ありがとうございました。」とお礼の言葉とカードを日比野先生にプレゼントしました。

日比野先生、楽しいお茶会を開いて頂きありがとうございました。

丁寧にお作法を教えていただきながら、昔から伝わる日本文化に触れることが出来ました。

いつもよりちょっぴり背伸びして落ち着いたおともだちを見られて新鮮でした。

柏餅とお抹茶をいただきながら、和やかな時間を過ごせてまた一つ幼稚園の素敵な思い出が出来ました。

お茶会が終わると・・・

慣れない正座をして「足が痛たたた!」と、いつものお顔に思わず笑ってしまいました。

やる時はやる!ONとOFFがしっかり切り替えられるようになったのだね。みんなのこれからの成長がますます楽しみです。